補修歴ある車両について
- ueharacb
- 6月5日
- 読了時間: 2分
本日は他社にて補修歴のある車両につきまして書いてみようかと思います。
車両はこちら

事故車両はボンネット及び右側フロントフェンダーの交換の案件です。
写真はすでに交換を済ませ塗装工程に入る前です。
フロントドアは作成した色の誤差をぼかすために同時に塗装するのですが、
フロントドアに不具合がないかチェックしていたところ、あまりよろしくない補修跡がありました。
①ドアハンドル周りの塗膜剥げ

左写真の中で指示している白く見えている部分です。
こちらは過去の補修時にドアハンドル等の部品を分解する手間を惜しんで無理やり塗装をしたために発生するものです。
補修した直後だと問題ないのですが、
時間がたつとこのような状態になってしまいます。
白く見えるの剥がれた塗膜の中に細かな砂が入ってしまっているためです。
今回は浮いてしまっている部分を切り取り、これ以上進行しないようにします。
②クリアーの弾き

写真中央部の丸い穴のことなのですが、
ドア全体で約10か所ありました。
大きさは1mm程度のものです。
これは塗料を塗った後、クリアーという透明な保護膜を作るのですが、
何らかの原因により油分等が塗料表面に付着することでクリアーがその部分だけ弾いてしまい、そのまま硬化したものです。
見つけにくいものですが、
この部分だけ塗膜が薄いために水分が徐々に侵入し錆が発生してしまうことが考えられます。
対策はいろいろ考えられますが、弊社でも毎回同じように対策しても出てしまうことあればまったくでなかったりと神出鬼没とでもいえる不具合です。
対処としては事後処理になってしまいますが、弾き部分だけにクリアーを乗せて乾燥させ、
磨くことで処置します。
今回の車両も同様にすべて穴埋めを行いました。
弊社では上記不具合が発生しないように塗装部分の部品は極力分解し塗装を行い
塗装後のチェックを怠りません。
補修品質を上げるための時間と手間がかかってしまいますが、
お客様の笑顔のため品質第一で作業を行っております。
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